高松にやってきました。 楽屋入りまで時間があるので本を携えてコインランドリーに行きました。 本はジーン・ベネディティという人の書いた『スタニスラフスキー入門』。 この年になって演技法について書かれた本など読む必要はないかもしれませんが、この本の訳者松本永実子は、私が初主役を演じた『クリスマス・キャロル』の演出家であり、『サマーハウス』の初演時のパンフレットに「あきらめない人」なる私の紹介文を書いてくれた人でもあります。 先月、その彼女が演出したお芝居を観に行った時に受付で販売していたので買ったものです。 内容は、スタニスラフスキーという一俳優がどのようにして「システム」なる演技法を確立していったか、その軌跡を描いたものですが、その苦闘の歴史は、演技法を求めて苦労して来た私自身の歴史にオーバーラップするところが多々あって、大変興味深くとても面白く読んでいます。 思えば、わたしもかつて見学したことのあるサンフォード・マイズナーが作った演劇学校「ネイバーフッド・プレイハウス」も、リー・ストラスバーグが作った「アクターズ・スタジオ」も、その他アメリカの演劇学校はほとんどがこのスタニスラフスキーの「システム」を敷衍したり、独自の方法で具体化したりして俳優を教育しているようなので、アメリカでの俳優教育はスタニスラフスキーから始まっていると言ってもよいのでしょう。 それはアメリカだけでなく日本でも、おそらくイギリスやフランスでも多くの俳優は彼の影響を受けているでしょう。 彼はそれだけ大きな影響を演劇界に与えた存在だったわけです。 俳優にとっては、特に演技法に興味を持つ俳優にとってはなかなかためになる本だといえるでしょう。 写真は大ホールの6階のレストランから眺めた瀬戸内海です。 #
by scrooge9902
| 2009-09-19 17:25
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by scrooge9902
| 2009-09-17 21:34
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by scrooge9902
| 2009-09-15 12:20
10日は旅初日でした。 お客様の反応というものはその土地柄で微妙に違うものですから、高知ではお客様の反応はどんなだろうと、楽しみが半分不安が半分の状態で公演に臨みましたが、私が登場してからの第一声で大きな笑い声が起こり私はホッとしました。 そして東京公演と同じように公演もすべてスムーズに展開して行き、終幕近くでは東京公演と同じように、やはり泣いていらっしゃる方が何人もおられたようです。 面白かったのは、新婚旅行から戻ったアマンダが一暴れして退場したあとの場面で、クリッシーが「私の若い頃でもああは行かなかったわ」と言うと爆笑になったことです。 執行さんの演技に若い頃の凄まじさを彷彿とさせるものがあってそれがおかしかったのか、それとも高知の女性たちはみんな強くて(失礼!)クリッシーのセリフに自分の若かりし頃のことを重ね合わせて笑ったのか判然としませんが、同じ箇所でいつも大きな笑いがありました。 ともあれ、とても良い旅初日ではありました。 写真は入江になってる須崎の港。 そして海を見に来たほのか嬢と。 #
by scrooge9902
| 2009-09-13 17:41
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by scrooge9902
| 2009-09-09 21:57
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