石波義人の俳優日誌

ブルガリア紀行Ⅴ

2月25日 初日

さあ初日だ。
早々と朝食を済ませ、8時半には役者、スタッフ一緒にバスに乗り込み、劇場に向かう。
9時に楽屋入りしてウォームアップを入念にした。

10時からクローディアス、ガートルード、ハムレットをやってくれるブルガリアの俳優たちとわれわれ日本側の俳優との芝居を合わせる稽古だったが、やってきたのは劇場の小道具係や衣装係だった。それはそうだ、せりふをしゃべらずに脚だけの動きを演じるなんて、誇り高いこの国の俳優たちの仕事ではないのだろう。

しかし足とはいえ動いてくれないと困るので、演出の菊地は彼らに説明し、通訳がそれを伝え、そして我々の動きと連動して何度か稽古をするというやり方で、10分ほどのシーンを1時まで3時間も練習した。我々はこれですっかり疲れてしまった。

が、楽屋入り口のそばの売店で買ったぼそぼそのまずいサンドィッチをほおばって一休みしたらもう舞台稽古の時間だ。

2時から予定通り舞台稽古は始まったが、二階の回廊の部分は日本でやったときとは違って、上から吊り下げる構造で作られているので歩くたびにぎしぎし音がする。しかもつり橋のように揺れるのだ。また拷問のシーンで使われる奥の3つの扉と中央の台との距離が東京公演より1メートル以上長かったので、ここを何度も出入りするプロンプ役の坂本と私はとてもしんどかった。この立派な劇場に合わせてまた少し派手目にしたカーテンコールの練習をして5時半には終了した。

またもやまずいサンドリッチを少し食べたが食欲あまりなく、楽屋の床に20分ほど寝転んで体を休めた。

        私はこの劇場のこの舞台でやるのかと昨日は感無量でした                    
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                        (続く)
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by scrooge9902 | 2005-03-29 03:06 | ゴンザーゴ殺し
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