石波義人の俳優日誌

ブルガリア紀行Ⅳ(続き)

2月24日の続き

(今4時間かけて書き上げたばかりの文章を誤って消してしまいました。トホホ・・・。)
(気を取り直して・・・)

1時ごろになって40歳以上の役者たちが楽屋入りし、荷物を解いて化粧前の支度だけはしましたが、舞台は仕込みの最中で使用できず、また読みあわせぐらいはしたいと思っても今度は仕込みを手伝っている若手俳優4人(?)が参加できないのでそれも叶わず、結局長老組はぶらぶらと観光をしながらホテルに帰るしかありませんでした。

帰る途中オペラハウスの前に5メートルほどの高さの立派な男性の銅像が立っていましたが、水野君はその銅像が私に似ているといって大はしゃぎでした。顔の大きさといい、お腹の出具合といい、足の短さまでそっくりで、私はまさしくブルガリア人の典型的な体型だというのです。
水野君が余りにうれしそうなので、この銅像の隣りで同じポーズをして写真を撮って彼にプレゼントしようと思っていましたが、そこで撮り損ねたために帰るまでとうとうそのチャンスが訪れませんでした。残念なことをしました。

それにしても明日はブルガリア公演の初日です。19日に東京で最後の稽古をしたきり、読みあわせすらやっていないのです。おそらく今夜はみんな早めにホテルに戻ってひそかに台本をひろげることでしょう。

で、私はといえば、かつて昴の女優で今はミラノでテレフォンセンターを経営するご主人と優雅に暮らしている山口真澄美さんが夜の12時ごろホテルに着くというので、台本を読みながらロビーで待っておりました。実は私が真澄美さんに私たちのブルガリア公演のことを知らせたところ、彼女は演出の菊地や制作の荒川、それに内田さんや小沢さんや水野にも会いたいからといってわざわざミラノから公演を観に来てくれたのでした。

ところが予定より少し遅れて現れた彼女は私との挨拶もそこそこに、フロントと言い合いを始めました。彼女はインターネットでここプリンセス・ソフィアホテルの予約をしていましたが、それによるとタクシーが空港まで迎えに来ることになっていたのです。が、ホテル側はそんな予約は入っていないと突っぱねます。でも彼女も負けていません。ミラノを発つ前に、何か不穏なものを感じたのでしょう、予約を受け付けた旨書かれた部分をプリントアウトして持ってきていたのです。それを示しながら10分ほどフロントとやりあっておりました。

結局、その夜は空いてる別の部屋に泊まり、明日支配人と話をすることになりましたが、後日どうなったか彼女に聞いたら、そんなことはめったにないことだそうですが、ホテル側が非を認め15パーセントの値引きをしたそうです。彼女の話によると旧共産圏ではそんなことがしょっちゅう起こるらしい。
それにしても堂々と英語でフロントと渡り合っていた彼女はもう昔の彼女ではなく、立派なイタリアの大人の女性で、私はすっかり感心してしまいました。

彼女にミラノからのお土産をいくつか頂戴し、明日に備えて早々に休みました。
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by scrooge9902 | 2005-03-28 15:58 | ゴンザーゴ殺し
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