石波義人の俳優日誌

『人猫』旅日誌 1月20日 郡山 舞台監督送別会

南相馬も郡山も「こころの劇場」で小学生を招待する公演でしたが、どちらの公演も子供たちは喜んでくれたようです。


昨夜は終演後、昨年五月から始まったこの『猫』の旅の舞台監督を、誰とも代わらずずっと一人で勤めてくれた吉野さんがとうとう別の現場に移動することになり、その送別会がありました。


私はこの吉野さんに、自分が使うセットを稽古の段階から改良してもらい、それによってとても演技がしやすくなりました。

実はステファヌスが森のシーンで載っている台というのは、魔法をかける時の煙りの噴出口があったり、それを効果的に見せる照明機材が仕込んであったりして結構狭いので、私の左足を舞台袖の方から客席の方へ移動するためにはよいしょと足を10センチほど持ち上げなければなりませんでした。
それを、私の座るハコウマ(椅子の代用にもなる木箱)の位置を変えて足を持ち上げなくても動かせるだけのスペースを作ってくれたのです。

もう一つはドラマの幕切れで、カーテンコールのため皆は走って袖に消えますが、台上に立ったままの姿勢で引っ込みたかった私のために、目立たぬ“ツカマリ棒”を作ってくれ、お陰で勢いよく引かれる台の上に立っていても随分安全になりました。

この二つの改良は皆さんにはあまり理解していただけないかも知れませんが、演技の幅が大きく広がり、私のステファヌスの役作りに決定的といってもよいほどの大きな貢献をしてくれました。
ですから、この私の要望を聞き入れ、セットを改良してくれた吉野さんに私は大変感謝しているのです。


吉野さんはこの作品が一番好きだと公言している方で、何日もかけ引継ぎを全部済ませた彼は今日の公演を久々に客席から見ていました。

しかし、客席から見て気付いたことをしっかり手帳にメモして来ており、こんな席でも若いスタッフに色々注意をしておりました。

こんな熱い思いの裏方さんに支えられて、この『猫』は成り立っているのです。

ちなみに吉野さんの次の現場は『キャッツ』で、今度は何匹もの猫たちの世話をするそうです。
[PR]
by scrooge9902 | 2009-01-22 10:15
<< 『人猫』旅日誌 1月21日 郡... 『人猫』旅日誌 1月19日 南... >>



俳優イシナミヨシトの近況がわかります
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
リンク
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧